2010年1月16日(土)「しんぶん赤旗」
小沢氏団体「陸山会」
都心などに10件不動産
総額9億円超 資金どこから?
民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入疑惑は15日夜、同会事務担当者だった石川知裕衆院議員の逮捕に発展しました。同会は、問題の東京都世田谷区深沢の土地を含めて、同港区赤坂の一等地に建つマンションなど、10件の不動産を保有(2008年末時点)。総額約9億2400万円にのぼる購入資金の原資は何だったのか、小沢氏の説明責任が問われています。
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陸山会の08年分の政治資金収支報告書によると、同会は10件の不動産を保有(09年に、うち二つのマンションを売却)し、事務所や秘書の宿舎、資料の保管場所などとして使用しています。(表参照)
これらは、1994年5月以降、陸山会が、小沢氏が支部長を務める政党支部などを経由して入った政治資金で購入してきたもの。いずれも陸山会代表の小沢氏名義で登記されています。
小沢氏側は、いずれの不動産取得についても「政治活動に必要だった」と説明していますが、民間のコンサルタント会社に賃貸後、不動産の再開発をおこなう建設会社に売却したワンルームマンションもあります。
陸山会が12件の不動産を保有していることが表面化、疑問の声があがった07年2月、小沢氏は記者会見で、これらの資産について、小沢氏個人はいかなる権利も有さないとする「確認書」を陸山会と相互に交わしていると説明。みずからの政界引退後は、「後進の政治家育成活動などにいかしたい」などと弁明しました。
小沢氏は、秘書寮を建てた世田谷区深沢の土地購入を含め、9億円を超す購入資金の出所についての明確な説明が求められています。
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