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2010年1月14日(木)「しんぶん赤旗」

西松偽装献金

「懇親会に小沢氏も」

東京地裁で元部長証言 「大久保被告が割り振り」


 小沢一郎民主党幹事長側への準大手ゼネコン西松建設の偽装献金事件で、政治資金規正法違反に問われた大久保隆規被告(公設第1秘書)(48)の第2回公判が13日、東京地裁(登石郁朗裁判長)で開かれました。西松建設側の献金窓口だった元総務部長(68)の証人尋問が行われ、西松本社幹部と関係企業の懇親会に小沢氏も参加していたことを証言。小沢氏と同社の親密な関係があらためて浮き彫りになりました。

 元総務部長は、同社東北支店で次長や副支店長を歴任。元総務部長によると、同支店在任中の1997年ころ、支店長から「今度、小沢事務所に寄付をするので、事務手続きの窓口をしてくれ」と、命じられたといいます。それと同時期に、同社下請け企業20社でつくる「松和会」を組織。各社が50万円ずつ、計1000万円を小沢氏側に献金していました。

 証言によると、「松和会」は年に1回から2年に1回、東京都内の全日空ホテル(当時)の中華料理店で懇親会を開催しています。

 参加者について元総務部長は「会員企業の代表と東北支店幹部、西松本社からは副社長ら幹部数人。小沢先生ら数人も参加した」と証言。小沢氏が同社幹部と直接の面識があったことを認めました。懇親会の存在は、初公判の冒頭陳述で検察側が指摘しており、これを裏付けるものです。

 ダミー(隠れみの)団体を使った小沢氏側への献金について元総務部長は、西松建設本社1階の応接室で、「大久保被告が前年の実績表を持参し、割り振りをどうするか打ち合わせた」とも証言しました。



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