2010年1月12日(火)「しんぶん赤旗」
原子力艦寄港日数が最多
09年 のべ324日 前年の3倍
作戦拠点化強める
米軍横須賀基地
神奈川県横須賀市の米海軍横須賀基地への原子力艦艇の寄港の延べ日数が2009年、過去最高となったことが同市のまとめでわかりました。原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)の配備に加え、大型原潜も寄港するなど、米軍が横須賀基地を原子力艦船の作戦拠点として強化しようとしている実態が浮き彫りになりました。
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昨年1年間の横須賀基地への米軍原子力艦船寄港の延べ日数は324日と08年に比べ、204日増えて3倍近くになりました。1966年5月に原潜スヌークが寄港して以来、過去最高だった95年の244日を上回りました。
寄港回数では08年の2倍を超える23回となりました。
同市基地対策課では「横須賀配備の空母が08年9月に通常艦のキティホークから原子力空母に交代したことで、原子力艦の寄港日数が増加している」としています。
GWは08年11月から09年5月までの半年間入港し、原子炉プラントを含む年次4カ月整備を実施し大量の放射性廃棄物を搬出したほか、09年9月5日から1カ月間、短期の整備を実施。現在、2回目の年次整備のため09年11月23日から横須賀基地内にとどまっています。
また、米本土からアジア・太平洋地域、ペルシャ湾での作戦行動に向かった原子力空母ニミッツ(現在、アフガニスタン作戦に参加)が09年8月に5日間寄港。弾道ミサイル原潜から誘導ミサイル原潜への改造を受け、巡航ミサイル・トマホークを154発搭載し特殊作戦部隊の投入能力を持つ大型原潜オハイオとミシガン(07年10月以来太平洋で作戦行動)が合わせて3回25日間寄港しています。
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