2010年1月7日(木)「しんぶん赤旗」
公設派遣村入所者「相談してよかった」
生活保護 親身に支援
党中野区議ら
東京
国・東京都の「公設派遣村」(大田区の臨時宿泊施設)の約600人の入所者は6日、交通費などを支給され、東京23区などの福祉事務所に行き、生活保護の申請などを本格的に始めました。中野区では日本共産党区議団が親身に相談にのりました。(今田真人)
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「なんとか生きていきたい」。2カ月間の路上生活をして「公設派遣村」にたどり着いた男性(47)は、幼いころに住んでいた中野区を生活保護の申請場所に選びました。
控室を訪問
男性は5日昼、中野区役所2階の福祉事務所に生活保護の申請に行きました。「公設派遣村」の入所者だと告げると、同福祉事務所の職員はていねいに対応。申請を受理し、手続きなどをするための当面の活動費として5000円を支給しました。
男性はその際、すぐ上の3階に共産党区議団の控室があることを発見。「公設派遣村」で取材を受けた赤旗記者の紹介もあり、同控室を訪ねました。
応対したのは党区議の来住和行さん(62)。男性は「都から紹介されたアパートは『生活保護受給者は不可』という。私が入居できるアパートはないでしょうか」と相談。
来住さんはすぐに電話の受話器を握り、知り合いの不動産関係者を探し始めました。生活保護受給者も入居可能というアパートが見つかったのは同日夕。男性に携帯電話で連絡すると、男性は大喜びでした。
支給開始へ
男性は翌6日、中野区役所の福祉事務所に行き、前日申請が受理された生活保護について、調査員から聞き取りと説明を受けました。保護費は月額合計約14万円(アパート代含む)。そのほか、敷金・礼金、ふとん・家具代などの実費が合計約30万円(上限)支給されます。12日に支給開始予定と告げられました。
男性は満面の笑みで言いました。
「共産党に相談して本当によかった。臨時宿泊施設の大部屋で昨日夜、たまたま隣になった男性がいます。彼は、墨田区に生活保護を申請したといっていた。彼にも共産党区議団に相談するようにすすめたい」
相談にのった党区議の来住さんは「『公設派遣村』から26人の入所者が6日から8日まで、中野区に生活保護の申請にやってくると聞きました。大変な思いをしてきた入所者を私たちも全力で支援していきたい」と話していました。
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