2010年1月7日(木)「しんぶん赤旗」
米原子力空母の施設建設費
日本が138億円負担
横須賀配備
米海軍横須賀基地(神奈川県)に2008年、原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)が配備されたのにともなう施設建設の費用が総額で約3億1400万ドル(314億円、1ドル=100円)に上り、その44%に当たる1億3800万ドル(138億円)を日本側が「思いやり」予算で負担していたことが分かりました。
米下院歳出委員会軍事建設小委員会が昨年3月19日に開いた公聴会の議事録に証言の補足情報として記述されていました。
それによると、米側負担は▽原子力空母が停泊する横須賀基地の12号バース改修に6700万ドル(具体的には4160ボルトの陸上電力施設、純水製造施設、メンテナンス支援施設)▽コジェネレーション(熱電併給)プラントに9500万ドル▽施設修理に700万ドル▽支援設備に700万ドル―で計1億7600万ドル。
当時、自民・公明政権下だった日本側負担は▽12号バースの改修に1億800万ドル▽湾の浚渫(しゅんせつ)に3000万ドル―の計1億3800万ドルとなっています。
08年9月のGWの横須賀配備は、神奈川県民をはじめ日本国民の反核・平和の世論と運動に逆らって強行されました。自公政権は、GW配備に必要な施設建設費用の4割以上を国民の血税を使って負担したことになります。