2010年1月3日(日)「しんぶん赤旗」
新政権の問題点つく
民放番組 穀田国対委員長が発言
日本共産党の穀田恵二国対委員長は1日未明、テレビ朝日系「朝まで生テレビ!元旦スペシャル」に出演し、鳩山民主党政権下で迎える2010年について、各党代表や評論家らと討論しました。
鳩山由紀夫首相が母親から贈られた資金などを「個人献金」と偽っていた問題で、司会の田原総一朗氏は、「この問題は共産党の穀田さんに話してほしい」と求めました。
穀田氏は「首相は所信表明演説で、職につけずに自殺した息子を持つおばあさんの手を握った話をしていた。その一方で自分は何億円もの金を平気で握り、どう使ったかも分からないというのか」と批判。「使い道を明らかにする政治責任がある」と指摘しました。
また、民主党の小沢一郎幹事長の金権疑惑でも、田原氏から「穀田さんに解説してほしい」と求められ、▽土地購入に充てられた4億円は銀行からの借り入れではなく、小沢氏自身の資金であり、これは政治資金収支報告書にも記載されていない▽その原資は西松建設などゼネコンの政治献金や、政治資金パーティー収入が充てられている疑惑がある―と指摘しました。
鳩山内閣があげた2020年までの経済成長目標について、評論家の森永卓郎氏が「それ以前に、国民はこの年度末をどう越すかという状況にある」と指摘。これをうけ穀田氏も「国民は今日、明日も見えない状況だ。せめて積立金を取り崩すなどして、雇用保険の期限を延長するなどの措置を取って雇用を安定させてこそ、明日が見えてくる」と述べました。
沖縄・米海兵隊普天間基地の「移設」問題で穀田氏は、その危険性について基地周辺の航空写真を示しながら、(1)普天間基地は1945年、米軍が住民の土地を強奪してつくったこと(2)宜野湾市のど真ん中にあり、住民が危険にさらされている―と指摘。「日米安保条約があろうがなかろうが、なくすべきだ」と述べ、無条件撤去を主張しました。
番組の最後に視聴者へのアンケート結果が発表され、今年が「いい年になる」との回答28%に対して「悪い年になる」が67%に達しました。その理由として、「民主党政権に期待できない」が最多でした。政治に望むことの第一が「景気対策」で、「鳩山内閣の辞任」「解散・総選挙」などが続きました。