2009年12月31日(木)「しんぶん赤旗」
下地島移設案を批判
テレビ番組 普天間問題で穀田氏
日本共産党の穀田恵二国会対策委員長は、30日放送のテレビ朝日系番組「スーパーモーニング」に出席し、各党の出席者と討論しました。
番組では、米軍普天間基地問題をめぐり、民主党の小沢一郎幹事長が“(同基地の「移設」先として)下地島を検討すべきだ”(29日)との認識を示したことが議論となりました。
穀田氏は、「屋良(朝苗)さんが主席の時代に、日本政府との約束で、下地島を軍事目的に使わないという覚書がある」と述べ、1971年に日本政府と当時の琉球政府が「屋良覚書」を交わし、現在まで下地島空港の軍事利用を阻止してきたことを紹介。与党の議論について「沖縄県民の意思がどうなっているか。その議論が抜けていることが最大の問題だ」と批判しました。
また、鳩山政権初の予算編成の評価が議論になり、大塚耕平内閣府副大臣(民主党)は「合格ライン」「疲れて血を流している人に対して応急手当てをするのが今回の予算だ」と自画自賛しました。
これに対し穀田氏は、来年度予算案を「45点」と採点し、後期高齢者医療制度や障害者自立支援法の廃止など要(かなめ)の問題が先送りされたのは不十分だと指摘。
そのうえで「(日本経済が)元気になっていない最大のポイントは何か。10年間で働く人々の給料が280兆円から253兆円へ27兆円も減る一方、企業の内部留保は10年間で200兆円から400兆円になっている。この問題に手をつけなければ、財政出動をいくらしても問題は解決しない。日本共産党は、社会的還元に手をつけなければダメだといっている」と与党の政策転換を求めました。