2009年12月26日(土)「しんぶん赤旗」
保育所を増やせ 厚労省前で保護者ら
「国と自治体の責任で待機児童の早期解消を」などと25日夕、厚生労働省前(東京都千代田区)で保護者、保育所職員ら180人が緊急集会を開き、抗議の声をあげました。「保育制度の解体を許さず保育の公的保障の拡充を求める大運動実行委員会」の主催。
実方伸子全国保育団体連絡会事務局長は、鳩山連立政権が「保育所増設と待機児童の解消、質の高い保育の確保」を公約をしているのに、実行への方針も財政的措置も持っていないと批判。保育所最低基準の緩和の決定、幼保一体化を含む保育制度改革、民間保育所運営費の一般財源化推進に反対し、国民の声と運動で政治を動かし保育を守ることをよびかけました。
文京区の母親(36)は、区内保育所が満杯なため隣の豊島区の認証保育所に娘(2)を預けています。「仕事を辞めて子どもをみるか、引っ越すかと考える毎日。国はもっと保育所をつくって」と訴えました。
広島市立保育所の保育士は、現行の最低基準でも保育室が狭い問題を指摘。子どもが食べて寝て遊ぶことを1部屋ですることで、その発達と権利が侵されている、と話しました。
同じく最低基準の問題を発言した板橋区内の民間保育園保育士は、「保護者、後援会員と力を合わせ、1200人を超える国会請願署名を集めてきました。さらに頑張りたい」と話しました。