2009年12月25日(金)「しんぶん赤旗」
“米国務長官が呼び出し”は虚偽?
藤崎大使が自ら訪問 米側発表
クリントン米国務長官が21日に米軍普天間基地の問題で藤崎一郎駐米大使を呼び出したとの日本の一般メディアの報道について、米国務省は22日、これを否定し、実際は藤崎大使が自ら訪れたものだったことを明らかにしました。
米国務省の記者会見記録によると、クローリー次官補(広報担当)は同日の会見で記者の質問に答え、「藤崎大使は呼ばれたのではない。実際は彼の方から会いにきた」と言明しました。
日本の新聞やテレビは、駐米大使がクリントン長官から「異例」の呼び出しを受け、「辺野古への移設計画を実行するよう求められた」と報道、「米国の日本政府に対する不信感は頂点に達している」などと解説していました。
クローリー次官補は会見で、「現行計画が最善だとは思うが、日本との協議は続けていく」と米政府の立場を説明しています。