2009年12月23日(水)「しんぶん赤旗」
科学・高等教育予算充実を
党国会議員団 研究者らと懇談会
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政府が科学、高等教育予算の大幅削減をすすめている問題で、日本共産党国会議員団は科学者、大学などによびかけて22日、「科学・高等教育の予算充実のための懇談会」を国会内で開きました。
懇談会には、大学や研究機関、学会、女性研究者や若手研究者の団体、大学院生、ポスドクなど、声明や要望を発表した関係者が参加し、予算削減の研究・教育への深刻な影響などを訴えました。
日本共産党から穀田恵二、宮本岳志、吉井英勝の各衆院議員、井上哲士参院議員が出席。宮本議員は「科学の役割を無視した乱暴な論理で予算を削減する愚策を中止し、科学・高等教育に関する予算の充実のために、皆さんの声をうけとめ、政府に強く働きかけたい」とあいさつしました。
東京大学宇宙線研究所長の梶田隆章教授は「日本が科学技術創造立国であり続ける努力を怠れば、将来は明るくない。それを念頭におかない事業仕分け。若い人たちが研究の道へ進む上で信頼がなくなり国の長期的な発展を阻害する」とのべました。「女性科学研究者の環境改善に関する懇談会」の原ひろ子代表は「女性研究者支援予算縮減で新規の募集が行われない。せっかく子どもを抱える女性研究者が研究できる事業が始まり、浸透しつつあるのによくないこと」と発言。
大学院生からは若手研究者支援予算削減に「声なきものがねらわれた。共産党の方々にはたてとなってほしい」と期待が寄せられました。