2009年12月22日(火)「しんぶん赤旗」
石原都知事 また海外豪遊
五輪招致に1億円超
ホテル1泊12万円、往復はファーストクラス…
宿泊した高級ホテルは1泊12万円のスイートルーム、費用の見積もりは大手旅行会社任せ、ガイドの時給が1万6000円―。石原慎太郎東京都知事が2016年オリンピック招致活動の名目で今年6月から10月にかけて4回行った海外出張での浪費ぶりが21日、日本共産党都議団の調査でわかりました。
吉田信夫幹事長、たぞえ民夫、古館和憲、大島よしえ都議が同日都庁で記者会見し、情報開示請求で入手した資料の分析結果を公表しました。(写真)
調査によると、石原知事は国際オリンピック委員会(IOC)などに東京招致をアピールするため、スイス・ローザンヌ、シンガポール、ドイツ・ベルリン、デンマーク・コペンハーゲンに、特別秘書らを随行し、計1億3046万円を支出しました。
旅客機はファーストクラスでベルリン往復に240万円、ローザンヌでは五つ星ホテルの豪華客室に宿泊し、上限額の3・7倍の1泊12万2850円、知事特別秘書も同2・9倍の6万2370円を支出。シンガポール出張では、現地日本語ガイドに14時間で22万円を支払いました。4回の出張で現地で借りた高級専用車の代金は総額4270万円でした。
吉田氏は「公務出張にそぐわない内容や金に糸目をつけないぜいたくの数々が判明した。都が2年前に示した改善策を守るどころか、機材の輸送費など浪費がすすんでいる」と指摘、都と五輪招致委員会の支出を徹底追及したいと語りました。
■関連キーワード