2009年12月21日(月)「しんぶん赤旗」
米軍新司令部くるな
キャンプ座間 市民ら抗議行動
在日米陸軍キャンプ座間(神奈川県座間市、相模原市)への米陸軍第1軍団前方司令部の発足から19日で2年がたったことを受け、「キャンプ座間への米陸軍第1軍団司令部の移転に反対する座間・相模原・周辺市民連絡会」は20日、座間市内で抗議行動に取り組みました。
キャンプ座間は11月、装備品などを初めて一般公開しました。コンピューターや地球規模の情報・通信網を使用した指揮・統制システムなど最新鋭の装備で戦闘指揮能力を強化している同司令部の実態が分かっています。
また、同基地では、陸上自衛隊中央即応集団(CRF)司令部が2012年度までに朝霞駐屯地(埼玉県・東京都)から移転する計画が進行。10月には、キャンプ座間の一部返還地にCRF司令部にかかわる隊員の家族宿舎を建設するとした国の提案が浮上しています。
抗議行動には、約100人が参加。1時間余、「米軍新司令部は来るな」「前方司令部はアメリカに帰れ」「陸上自衛隊の中央即応集団司令部は来るな」などと声をあげながらデモ行進しました。
基地前で、参加者の代表が、前方司令部司令官あてに前方司令部の速やかな撤収などを求める要望書や、陸上自衛隊幕僚長あてにCRF司令部移転計画、家族住宅建設計画の中止を求める要望書を提出しました。
参加した座間市の男性(64)は「座間から戦争の指令が出されれば、敵の標的にされます。危険な街にしたくない」と語り、同市に住む60代の藤野ケイ子さんは「戦争は紛争解決の手段にしてはならない。戦争の準備なんかしてられない」と話しました。行動には、日本共産党の座間、相模原両市議団が参加しました。
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