2009年12月15日(火)「しんぶん赤旗」
軍事より生活予算を
アフガン撤退求め集会
ホワイトハウス前
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【ワシントン=西村央】オバマ米大統領が打ち出したアフガニスタンへの3万人増派計画に反対し、米軍の撤退を要求する集会が12日、ワシントンのホワイトハウス前にある公園で行われました。現職下院議員や一昨年行われた大統領選挙の候補者、平和活動家らが「軍事費を国民生活に回せ」と訴えました。
デニス・クシニチ下院議員(民主党)は、「議会には今後、アフガンやイラク戦費で、1300億ドルを支出する法案がかけられる」と指摘。「戦費が優先され、雇用対策、医療保険対策、住宅対策の予算が不足しているもとでは、国民の安全は守れない」と述べ、国民生活を優先する予算に転換することが必要だと訴えました。
大統領選に緑の党から立候補したシンシア・マッキニー元下院議員は、「攻撃の激化は、アフガンの一般国民の犠牲をさらに大きくする」と述べ、増派がいっそうの混乱につながることを指摘し、撤退を要求しました。
集会を主催したのは、平和、市民団体などでつくる「エンド・US・ウオーズ」。参加者は「軍事攻撃強化ではなく外交努力を」「戦争は環境も破壊する」と訴えました。オハイオ州シンシナティの学生は「直ちに軍の撤退を」との横断幕を掲げました。
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