2009年12月12日(土)「しんぶん赤旗」
教育無償化の願いぜひ
署名1023万筆を集約
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景気悪化で父母の収入が激減し、高校生が学業を続けられない事態が増えています。「お金の心配なく安心して学びたい」と、私学助成の拡充や教育費の父母負担軽減、三十人学級実現などを求める「ゆきとどいた教育を求める全国署名」(教育全国署名)の集約集会が11日、東京都内で開かれました。各都道府県の代表が署名数を書いたパネルを掲げて発表、1023万3718人分の署名が集まりました。
集会では、「大阪の高校生に笑顔をくださいの会」の高校生らが「来年度から私立高校の新入生で年収350万円以下の世帯の授業料を無償化する」と知事が発表したのは、「活動が実を結んだものです」と報告。「学費無償化は、世界の流れ。すべての高校生がよりよい教育を受けられるよう活動していきたい」と語りました。長野県の代表は父母と教職員が共同して署名に取り組む活動を報告しました。
愛知公立高校父母連絡会の丹羽純代さんが開会あいさつ。事務局の吉田正美さんが基調報告、アピールを採択しました。吉田氏は、鳩山新政権が公立高校の授業料の無償化、保護者負担の軽減などを来年度予算に要求したのは、21年間で3億8千万人の署名の成果だと強調。さらに署名を広げようと呼びかけました。集約集会は全教、全国私教連、全国私学父母懇連絡会などでつくる「ゆきとどいた教育をすすめる会」が主催。420人が参加しました。