2009年12月12日(土)「しんぶん赤旗」
学生ら集い ピースナイトナイン
9条の価値 伝えよう
東京・早稲田大学
「私たちは核兵器も戦争もない平和な世界を選びたい」―。早稲田大学大隈講堂(東京都新宿区)で11日夜、学生九条の会の交流集会第3回「Peace Night 9(ピースナイトナイン)」が開かれました。バスを貸し切り誘い合ってつめかける学生など首都圏から500人以上が参加しました。戦争の放棄や軍隊の不保持を掲げた憲法9条の価値を生かし、伝えようとの思いが会場に広がりました。
「私たちと9条」では高校生や学生が発言しました。早稲田大学の学生はこの集会にむけた120人分のアンケート結果を紹介。9条を変えるべきでないと考える学生が6割だったとのべました。
沖縄県出身の学生は米軍基地の危険な現状を訴え、高校生九条の会で活動する高校生は来年のNPT(核不拡散条約)再検討会議に向け、核兵器廃絶署名1万人分を目標に集めていると話しました。
女優の渡辺えりさんと2人の学生が、トークセッションをしました。「平和や憲法は生きるためのもの。生活をすることから始めることが平和につながる」と語りました。
つどいの後、中央大学1年生の女子学生は「渡辺さんの話に勇気づけられた。家族や友達に話していくことから始めたい」、福祉系の専門学校生(20)=横浜市=は「少しずつ伝えることが平和の活動だと感じた」と話しました。
主催はピースナイト9実行委員会と早大九条の会“Article9(アーティクルナイン)”。