2009年12月9日(水)「しんぶん赤旗」
“市長選後に民意覆すのは困難”
新基地建設 石破氏が発言
石破茂元防衛相は8日、都内で開かれたシンポジウムに出席し、米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)の「移設」問題について、「(来年1月24日の)名護市長選の後に民意をひっくり返すのは困難」であるとして、鳩山政権がそれまでに同市辺野古への「移転」=新基地建設を表明するよう求めました。
市長選は、新基地建設推進派の島袋吉和市長と、建設に反対する稲嶺進氏との一騎打ちの様相です。
アーミテージ元米国務副長官は「来年の夏まで結論を待て、ということになると、ほとんどの米国人が『日米同盟は日本政府にとってあまり重要ではない、連立政権維持の方が重要だ』と考える」と述べ、「すみやかな決定」を求めました。
長島昭久防衛政務官は、「決定」の時期について明言は避けましたが、「海兵隊は迷惑施設だからどいてくれ、という議論は克服しないといけない」と述べ、今後も沖縄にしばりつけるべきであるとの考えを示唆しました。