2009年12月9日(水)「しんぶん赤旗」
高卒就職内定率59.6%
前年比15ポイント減 落ち込み最大
来春に卒業予定の高校・障害児学校生の10月末就職内定率が、1993年の調査開始以来、最大の落ち込みになったことが8日、わかりました。2009年度の内定率は59・6%で、前年同期(74・6%)から15ポイント減でした。
「求人取り消し」も回答のあった368校中102校(27・7%)から226件ありました。
同日、日本高等学校教職員組合(日高教)と全国私立学校教職員組合連合(全国私教連)が東京都内で記者発表しました。
日高教の佐古田博副委員長は「求人の大幅な減少や2次3次募集がないなど、3月末までに内定率が回復する見通しがたたない状況にある。学校現場だけでは解決が難しく、国や自治体、関係機関などと協力して取り組むことが求められている」とのべました。
調査の対象となる生徒は卒業予定者のうちの就職希望者2万1532人です。
地域間格差、男女間格差の深刻化も明らかになりました。内定率が最も高い北陸・中部・東海の71・9%に対し、北海道・東北が50・1%と約20ポイントの差がありました。
男女間格差では男子65・7%に対し女子50・5%で15・2ポイントの差がありました。
求人が減った学校は回答のあった328校のうち263校(80・2%)にのぼり、多くの学校で4割から6割の減少となりました。
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