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2009年12月8日(火)「しんぶん赤旗」

米軍、焼夷弾を爆破処理

自治体・市民の要請無視

神奈川・相模原


地図

 神奈川県相模原市の在日米陸軍相模総合補給廠(しょう)内で焼夷(しょうい)弾が見つかり、米軍は7日、自治体や市民団体の要請を無視して爆破処理を強行しました。市民団体は同日、平和委員会の呼びかけで抗議・要請行動に取り組みました。

 米軍は4日、焼夷弾約80本のうち15本を爆破処理し、大きな爆発音に「雷の音か、プロパンガスが爆発したのでは」など市民が不安を募らせました。米軍は残りの65本について7日に爆破処理すると発表しましたが、相模原市は、さらなる爆破処理は行わず、改めて処理方法などの見直しを行うことなどを要請していました。

 市民団体は、市街地の真ん中で爆破処理をすることは安全と平穏な生活を脅かすもので許されないこと、同基地内に8棟の危険物倉庫があり、人命にかかわる重大な惨事になりかねないと指摘し、処理をただちにやめるように要求しました。

 米軍が基地内で爆破処理を行うので、市は、消防車が巡回して市民の安全に備える旨を広報無線で放送し、基地周辺は消防車や広報車が行き交う状況となりました。市民から「爆破でなく解体などの処理で済むのでは」「米国に持ち帰ってほしい」などの声があがりました。



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