2009年12月5日(土)「しんぶん赤旗」
ホンジュラスの国会を圧倒的多数で資格停止
ラテンアメリカ議会
中米ホンジュラスの国会が、6月のクーデターで国外追放されたセラヤ大統領の復帰を拒否したことに対し、ラテンアメリカ議会(中南米20カ国と2自治領で構成)は3日、ホンジュラス国会を資格停止処分にすることを決めました。
ベネズエラ国営通信によると、パナマ市での会合で南米5カ国が提案し、賛成103、反対7、棄権3の圧倒的多数で可決しました。ラテンアメリカ議会は、▽クーデターの拒否▽ホンジュラス国会の資格停止▽11月29日の選挙の不承認―で一致したといいます。
中南米9カ国でつくる米州ボリバル代替同盟(ALBA)は1日の声明で、「ホンジュラスの選挙は違法だ」と強調。民主主義の復活を求める国民に対する弾圧をやめるよう暫定政権に求めました。
一方、アルゼンチンのフェルナンデス大統領は1日、「民主主義の擁護に譲歩があってはならない」と指摘し、セラヤ氏復帰を求めました。
米国のバレンスエラ国務次官補は3日、ホンジュラス国会の決定に「遺憾」を表明する一方で、勝利したロボ候補に国民和解政府の樹立を促しました。バレンスエラ氏は11月30日、「選挙は国際的な基準を満たした」などと述べて、結果を承認しました。(島田峰隆)