2009年12月5日(土)「しんぶん赤旗」
沖縄県議会
世界一危険な普天間基地
“即時撤去”県民の叫び
玉城議員が知事に迫る
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日本共産党の玉城ノブ子沖縄県議は4日、開会中の県議会本会議で代表質問にたち、焦点になっている普天間基地問題を取り上げ、「県民の代表の知事は県民の意思を尊重して普天間基地は即時閉鎖・撤去し、新たな基地の建設反対の姿勢を明確にすべきだ」と仲井真弘多県知事に迫りました。
宜野湾市のど真ん中にある普天間基地。玉城県議は、米軍が日常的に旋回飛行訓練を繰り返している地域が9万人の市民が居住し、学校や病院などの120カ所の公的な施設の真上だと指摘。米国内で適用されている基地運用基準でいえば、基地の利用禁止地帯に小学校や住宅・施設の多くが入っており、宜野湾市全域が危険地域になっているとして「世界一危険な普天間基地は即時閉鎖、撤去しかありません」と迫りました。
また、辺野古への新基地建設は、単なる普天間からの移設ではなく、「機能を拡大強化した最新鋭の基地を新たにつくろうとするもの」と批判。「私たち沖縄県民は、米軍基地があるゆえに、筆舌に尽くしがたいさまざまな苦しみと痛みを戦後64年間も強いられてきました」と気迫を込めました。「米軍犯罪や墜落事故で県民生活は脅かされ、県経済にも大きな障害をつくり出しています。もうこれ以上の基地負担には耐えられない、多くの県民の叫びです」と訴えて、新たな米軍基地の建設反対を迫りました。
仲井真知事は、「普天間基地の危険性の一日も早い除去を」と答えたものの、同基地の閉鎖をの質問に回答をさけました。新基地建設問題では「新内閣が誕生したなか、県外移設の方針を出せば積極的に支持する」と答え、「移設・たらい回し」に固執する姿勢をみせました。