2009年12月2日(水)「しんぶん赤旗」
米が新戦略実行へ
アフガン3万人増派
大統領命令 駐留10万人に
【ワシントン=小林俊哉】オバマ米大統領は11月29日、ゲーツ国防長官にアフガニスタン戦争の新戦略を実行するよう命じました。オバマ氏は1日夜(日本時間2日午前)、国民向けに新戦略について演説します。ギブズ大統領報道官が30日、明らかにしました。
ギブズ氏は増派規模について明らかにしませんでしたが、米メディアによると、新戦略には3万〜3万5000人の追加増派が含まれる見通しで、駐留米軍の規模は約10万人になります。
ギブズ氏によると、オバマ氏は演説で、戦争の意義をあらためて強調するとともに、増派規模、戦費問題などに触れます。
一方で、ギブズ氏は「(アフガンへの関与は)無期限のものではない」と主張。「われわれは、アフガン国軍、警察の養成に協力するために駐留する。これが第一の任務だ」と述べました。隣国パキスタンとの関係強化についても触れるとしています。
オバマ氏は、アフガン、パキスタンの当事国首脳に加え、英、仏、ロシア、中国、インドの各国首脳に電話で戦略を説明。30日のラッド豪首相との首脳会談もアフガン戦略がテーマとなりました。バイデン副大統領、クリントン国務長官らも同盟国に電話で協力を要請しています。
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