2009年11月30日(月)「しんぶん赤旗」
“地域経済・雇用守れ”
中小企業民間サミット閉幕
大阪市で開かれていた「中小企業のまち民間サミット」は29日、草の根の運動強化をうたった集会アピールを採択して閉会しました。同日の全体会では、各地からの報告と分散会の論議が紹介されました。
東大阪市の金属加工業者は、大幅な受注減のなかで労働者を解雇せず、若い労働者を多能工として教育するなどして次のチャンスに備え耐えていると報告しました。
分散会では、八尾市や吹田市など各地の地域振興条例の制定の経験が交流されました。長尾市政時に東大阪市で実施された全中小業者を対象にした調査などの経験から、中小業者の実態と地域での役割を地方自治体や住民に知らせることの重要性が強調されました。
集会アピールは、地域経済と雇用を守る運動が「今までにも増して求められている」、業者と労働者、住民が連帯して「草の根」の運動をさらに広げようと呼びかけました。
中小企業のまち民間サミット 中小企業集積を持つ6都市の首長・商工会議所会頭が2年に1度、中小企業都市サミットを開催するのにあわせ、地域経済を守る住民運動、草の根からの運動に取り組む地域の労働組合や商工団体、議員などが「民間サミット」として開く交流集会。地域振興条例の制定や大型店の出店反対運動、住宅リフォーム助成制度の普及など地域振興の実現に貢献してきました。