2009年11月28日(土)「しんぶん赤旗」
人事院の独立性確保を
山下議員が総裁にただす
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日本共産党の山下芳生議員は27日、参院総務委員会で江利川毅新人事院総裁に対し、人事院の独立性についてただしました。山下氏は人事院の役割について「憲法に保障されている労働基本権が(公務員に対して)著しく制限された代償措置」と強調。人事院設立当時(1948年)の臨時人事委員長が、その機能を果たすためには「不偏不党」「独立性が確保されること」が要件だと述べていることを示しました。
江利川氏が「指摘のあった点は今日でも変わらない」と答弁しました。これを受けて、山下氏は、今年の夏季一時金を凍結した背景に、国家公務員給与を引き下げる議員立法を準備していた旧与党のプロジェクトチームの会合に人事院給与局長が出席するなど、「不偏不党、独立性確保に反する事態があった。反省すべきは反省すべきだ」と強調しました。
江利川氏が「経過を調べた。説明のためにどの党の会合にも参加することはある」などと述べて正当化。山下氏は「そんな認識でいいのか。深刻に受け止め、人事院の不偏不党、独立性の確保に努めていくべきだ」と批判しました。