2009年11月27日(金)「しんぶん赤旗」
南シナ海の平和探る
国際シンポを開催
ベトナム
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【ハノイ=井上歩】群島の領有権をめぐり周辺諸国の主張が対立している南シナ海の平和と共同を探る国際学術ワークショップが26日、ハノイで開かれました。ベトナム外務省付属の外交学院などが主催し、日本、米国、中国、東南アジア諸国など15カ国以上から研究者が集まりました。
ズオン・バン・クアン外交学院長は、関係国間で平和解決の努力がある一方、情勢を複雑にする動きもあると指摘。平和・協力の流れが国際関係を主導する時代に、「平和維持へ協力を強め、解決策を模索することは、かつてないほど緊急の課題だ」と強調しました。
ワークショップは、世界の南シナ海研究者が情勢評価や研究成果を共有し、問題の平和解決に貢献するのが目的。
南シナ海では南沙(スプラトリー)諸島と西沙(パラセル)諸島をめぐり、中国、ベトナム、フィリピン、マレーシア、ブルネイ、台湾が全部または一部の領有権を主張しています。