2009年11月26日(木)「しんぶん赤旗」
「普天間 国外に」選択肢外
岡田外相、紙議員に答弁
日本共産党の紙智子議員は25日、参院沖縄・北方問題特別委員会で質問し、沖縄県・米軍普天間基地の「移設」問題をめぐり、「海外移設を米国に提起したのか」と政府を追及し、岡田克也外相は、その選択肢は議論していないと答えました。
米軍普天間基地をめぐっては、同県名護市辺野古で計画されている新基地、同県米軍嘉手納基地への統合など、「県外・国外」という民主党の衆院選公約や県民の願いに真っ向から反する「移設」案が取りざたされており、現在、日米両政府の閣僚級作業部会が議論を進めています。
紙氏は、各紙世論調査でも、旧政権が米国と交わした米軍再編をめぐる合意を「見直して再交渉をした方が良い」とする意見が過半数になっていると指摘し、「米国に対して海外に移設させる選択肢は提起されているのか」と質問しました。
岡田外相は、「(作業部会で)さまざまな議論を米国側としている」と答弁。そのうえで、「議論の前提は、現行案(辺野古での新基地建設)になった経緯を検証するというもので、(紙議員が)ご質問された議論にはなっていない」「前政権時代の日米合意のパッケージがあり、これをすべて白紙に戻すわけにはいかない」と答えました。