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2009年11月24日(火)「しんぶん赤旗」

鳩山首相の資産報告訂正

総額5億円こす

財テク 庶民感覚から遊離


 鳩山由紀夫首相が、株式など過去7年分の資産報告を訂正したことが問題になっていますが、訂正した資産の総額は、5億円を超すことが本紙の調べでわかりました。訂正した株式は14銘柄、計約29万2000株に及んでおり、首相の財テクぶりが浮かび上がりました。


写真

(写真)鳩山首相の資産を管理している「六幸商会」が入居しているビル=東京都港区

 10月23日に公表された閣僚の資産公開によると、首相は、ブリヂストン350万株、偽装献金疑惑で首相の資産を管理している会社として知られるようになった「六幸商会」3540株など、15銘柄、計382万2520株を保有しています。

 このうち、東急不動産3万7000株、商船三井2万1000株、三井物産1万1000株、九州電力4300株など7銘柄は2002年〜08年にわたって取得していながら、選挙のたびに提出する資産等報告書と、資産が増加した場合に提出する資産等補充報告書では、未報告でした。今回、11月10日に一括して、これらの報告書を「該当なし」から訂正しました。

 今回の訂正によって、東芝株は、02年5万株、03年1万500株、08年2万8000株など、めまぐるしく売買していたことがわかりました。

 ソニー5000株(02年)、帝人10万株(03年)、トヨタ自動車3300株(05年)など、取得した年に売却していました。

 これら訂正した株について、それぞれ取得した年の年末の終値で試算すると、約2億8000万円に相当します。(表参照)

 一方、公社債など有価証券を「該当なし」から訂正したのは、03年、05〜08年と5回にわたり、計約2億円(額面)にのぼります。金銭信託は03年に「該当なし」から7800万円余に訂正しており、02〜08年の訂正総額は、約5億5500万円にのぼりました。

 鳩山首相は、ずさんな報告書の訂正について、「恵まれた家庭に育ったから…」などと庶民感覚から遊離した釈明をしています。

 首相の保有株をめぐっては、キリンビール1万5428株、東急電鉄3万306株、清水建設2万7702株など1部上場企業の10銘柄、計15万1190株を昨年売却した際、7226万847円の利益を税務申告していなかったことも判明。所得等報告書の訂正を行っています。

表


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