2009年11月23日(月)「しんぶん赤旗」
中小業者支援もっと
吉井議員 信用保証「全額」求める
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日本共産党の吉井英勝議員は20日の衆院経済産業委員会で、年末を前に資金繰りに苦しむ中小業者の支援を強めるよう求めました。
吉井氏は、中小業者への金融機関の融資に信用保証協会が保証をつける信用保証制度が、2007年10月にそれまでの全額保証から80%の部分保証に改悪された結果、一般保証の承諾額が半減していることを指摘。「中小業者の命綱が半分になったようなものだ。全額保証に戻すべきだ」と追及しました。
直嶋正行経産相は、「今の状況と先行きを見通しながら今後のあり方を検討したい」と述べました。
吉井氏は、東京・大田区や東大阪市などの、ものづくり基盤技術の集積地で町工場の倒産や廃業が相次いでいることにふれ、「産業のネットワークが壊れつつあるのは重大だ。固定費補助などで支えるべきだ」と迫りました。
直嶋経産相は、「中小業者が新しい事業に乗り出すことを支援していきたい」と述べるにとどまりました。吉井氏は、「集積の力が失われれば新製品の開発もできない」と述べ、踏み込んだ施策を重ねて求めました。