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2009年11月21日(土)「しんぶん赤旗」

米軍、弾薬ズサン管理

佐世保 不法投棄もたびたび

市民が告発


 米軍佐世保基地の米兵が佐世保港に銃弾約3300発を不法に投棄した事件(昨年10月)に関連し、20日、米軍が弾薬管理を極めてズサンにおこなっていたことが米軍資料で明らかになりました。行政資料の情報公開活動をする、「さい塾」の梅林宏道代表らが同日、佐世保市内で記者会見したものです。

 この米軍資料は、当該事件にかかわる米海軍犯罪捜査局と佐世保基地司令官の捜査報告書です。梅林代表らが米情報公開法に基づき入手しました。この不法投棄事件の尋問調書や佐世保基地における弾薬管理の実態に関する調査が記載されているといいます。

 入手した資料によれば、佐世保基地の弾薬の出納管理は資格を持った者も、チェック体制もなく行われているといいます。また、投棄も「昔よくやっていた」などの供述もあったといいます。

 梅林氏は、弾薬投棄がたびたび行われていたことなどが明らかになったとし、海に投棄された弾薬の回収にも疑問があると指摘。「米軍車両が日常的に基地の外に出て基地間の移動を行う佐世保基地において、(基地間の移動の)事前報告制度や、日本側が点検する権限が地位協定上、確保されるべきだ」と強調しました。

 日本共産党の山下千秋・佐世保市議は、「危険な弾薬の基地からの持ち出しをチェックする体制も管理のルールもなかったという危険な実態が明らかになった。地位協定を見直し、日本の安全に対する関与ができる体制が必要」だと話しています。



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