2009年11月19日(木)「しんぶん赤旗」
核密約報告は年明け
笠井議員に 岡田外相が見通し
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岡田克也外相は18日、鳩山政権発足と同時に自身が外務省に命令を出した、日米核密約などの調査結果について、最終報告は年明けになるとの見通しを明らかにしました。
衆院外務委員会で、日本共産党の笠井亮議員の質問に答えたもの。
岡田外相は、外務省の内部調査については、当初の予定通り11月末に結果が出ると表明。その後、有識者らによる第三者委員会を立ち上げ、内部調査結果を分析したうえで「最終報告をまとめたい。年内は難しいがなるべく早く出したい」と答弁。笠井氏が国会報告を求めたことに対しては、「国会の質疑のなかで質問に答えたい」との考えを示しました。
笠井氏は、領海の幅を12カイリとする領海法(1977年)で、宗谷、津軽、大隅、対馬東水道、対馬西水道の5海峡については3カイリにした背景に、米核搭載原潜の自由通航をもとめた米国の圧力があったとされる問題でも「検証が必要ではないか」と質問。岡田外相は、「興味深い問題ではあるが、公開するかどうかは即答できない」と答えました。
笠井氏は、「半世紀にもわたって国民と世界を欺き日本に核兵器が持ち込まれてきた」「密約はいまなお『現役』だ」と指摘し、非核三原則の立場で核の秘密取り決めを公開・破棄すべきだと主張しました。