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2009年11月16日(月)「しんぶん赤旗」

ASEAN・米が首脳会議

「核なき世界」へ協力合意


 【シンガポール=井上歩】東南アジア諸国連合(ASEAN)10カ国の首脳とオバマ米大統領は15日、初めての首脳会議を当地で開きました。11カ国首脳は共同声明で、「核なき世界」に向けた努力で協力していくことで合意しました。

 会議でオバマ大統領は「アジア・太平洋の平和・繁栄を促進する重要なパートナーとして、ASEANへの関与を強める」と表明。地域協力でのASEANの「中心性」も確認しました。

 ASEAN側は、米国の東南アジア友好協力条約(TAC)加入を歓迎。「共有する価値と規範を促進し、域内の多様性を尊重する包括的な地域の構築」へ協力することで合意しました。

 双方は「核不拡散を図り、核兵器と大量破壊兵器のない世界の構築へ協調していく」ことで合意。米国を含む核保有国が東南アジア非核兵器地帯条約に早期に加入するよう呼びかけました。

 米国はASEANの政府間人権委員会の設置を歓迎し、委員を米国に招待しました。

 ミャンマー問題では、米国とASEANの関与がミャンマーの政治改革につながることに期待を表明。すべての当事者が参加する自由で公平な総選挙実施を求めました。

 会議ではオバマ大統領とミャンマーのテイン・セイン首相が同席。大統領は会議で、同国の民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんの無条件釈放を求めました。



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