2009年11月10日(火)「しんぶん赤旗」
雇用・営業・命守れ
国民大集会 3万5000人の熱気
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「たたかって政治を変え、要求を実現しよう」―すみきった秋空に、連立政権に対して切実な要求実現を迫る唱和が響き渡りました。東京・代々木公園で8日開かれた「新しい未来(あす)へ! 11・8国民大集会」。全労連、全商連、全日本民医連、農民連、新日本婦人の会などでつくる実行委員会の主催で約3万5000人が参加。全国から要求とたたかいを持ち寄り、国民的共同を広げる集会となりました。
「雇用を守れ」「つぶされてたまるか」。会場は横断幕、ゼッケン、帽子などに要求を書いた人々で、身動きもできないほど。「政府は後期高齢者医療制度廃止といっていたのにぐずぐずしている。直ちに廃止せよと運動を強める」と力をこめたのは、年金者組合埼玉県本部戸田支部の丸山利男さん(73)。山形県内で印刷業を営む米沢民主商工会の高橋徳雄会長(59)は、「もっと運動を広げて政治を変え、中小業者を活気づけたい」と力をこめました。
非正規労働者、外国人、高齢者、業者、医師、農民、女性、沖縄県民、学生が登壇。「非正規切りを繰り返さないため派遣法の抜本改正を」などと訴えるたびに、「そうだ」「頑張れ」の声援や拍手が広がりました。
あいさつした全労連の大黒作治議長は「雇用破壊、失業、貧困の解決は待ったなしだ」と強調。大企業に社会的責任を果たさせ、新政権に対して国民生活の危機打開や米軍基地撤去などを求めるたたかいを訴えました。
連帯あいさつした反貧困ネットワークの宇都宮健児代表は、「貧困のない社会をめざし、一緒に頑張る」とのべました。
日本共産党の志位和夫委員長は、「旧来の政治を転換できるかどうかは国民のたたかいにかかっている。たたかいで未来を開こう」と訴え。沖縄普天間基地の無条件撤去や派遣法の抜本改正、後期高齢者医療制度の即時廃止などを迫るたたかいを呼びかけました。小池晃参院議員・東京選挙区候補が紹介されました。
日本人やブラジル人らが非正規切り撤回を求めている兵庫労連バンドー化学一般労組の女性(23)は「たたかわなければ変わらないと思いました。組合の仲間に伝えて頑張りたい」と話していました。