2009年11月10日(火)「しんぶん赤旗」
事業仕分け 生活関連も
行政刷新会議 447項目を決定
政府の行政刷新会議(議長・鳩山由紀夫首相)は9日、首相官邸で第2回会合を開き、2010年度予算概算要求の約3兆円削減をめざして、事業の「見直し」や「地方移管」「民間委託」の検討をする「事業仕分け」の対象447項目(約210〜220事業)を決定しました。
地方交付税交付金、診療報酬など大所の予算のほか、国民の要求で実現させてきた「保育所運営費負担金」「延長保育事業」など福祉関係の事業や、公立学校施設整備事業、義務教育国庫負担金、国立大学法人運営費交付金などが「見直し」対象となりました。
一方、自公政権時代と同額の概算要求が出されている在日米軍への「思いやり」予算(1919億円)は、基地従業員(日本人)の給与にあてる労務費のみが対象となるだけでした。
会合後に内閣府で記者会見した仙谷由人行政刷新担当相は「徹底した歳出削減、筋肉質の歳出構造を実現したい」と述べました。
超大型公共事業や大企業優遇の事業についての項目はなく、政党助成金も対象となりませんでした。
同会議のワーキンググループ(WG)が11日から公開の場で具体的な作業に入ります。今回、石弘光・放送大学学長(元政府税調会長)など民間の「事業仕分け人」56人も決定されました。
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