2009年11月8日(日)「しんぶん赤旗」
9年間 10億円の94%が匿名
小沢一郎政経研究会のパーティー収入
購入先記載わずか6096万円
政治資金集めのパーティー券収入を少なく偽装していた疑いが指摘されている民主党の小沢一郎幹事長の関連政治団体が、2000年〜08年の9年間で集めた約10億円のうち、購入先を報告していたのはわずか6%だったことが本紙の調べでわかりました。
この政治団体は、「小沢一郎政経研究会」。準大手ゼネコン「西松建設」の違法献金事件で問題になっている小沢氏の資金管理団体「陸山会」と同居し、代表者は小沢氏の政策秘書です。
政治資金収支報告書(00年〜08年)によると、同研究会は、毎年4回(07年のみ3回)、「小沢一郎政経フォーラム」というパーティーを開催しています。
このパーティー開催により、9年間で集めたカネは、00年の1億6648万円を最高に、あわせて10億1660万円にのぼります。(表)
政治資金規正法は、1回のパーティーで1企業(団体)が購入できる上限は150万円と定め、20万円超の購入者について名前を記載するよう義務付けています。
ところが、07年は、あわせて5400万円を超す収入がありながら、購入者名の記載はゼロ。すべて20万円以下の「小口」ということになります。
6349万円の収入がある08年も、20万円超の購入者は、毎回30万〜100万円購入した全国不動産政治連盟の1団体だけで、計230万円にすぎません。
00年からの9年間で、購入者名が記載されている金額の合計はわずか6096万円で6・0%です。
同研究会のパーティーをめぐっては、企業に150万円の購入限度額を上回る金額を要求し、上限額との差額を記載義務のない小口分に分散している疑惑が指摘されています。
同研究会は、10月30日に「小沢一郎政経フォーラム」を開いたばかりですが、12月15日にも同「フォーラム」を開催することがわかっています。
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