2009年11月8日(日)「しんぶん赤旗」
沖縄 新たな負担強いるな
米軍基地の嘉手納統合許さない
2500人が町民大会
岡田克也外相が言及した米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)を米空軍嘉手納基地(同県嘉手納町など)に統合する案に反対する嘉手納町民大会が7日、同町内で開かれました。
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会場の町役場近くのロータリー広場には、「嘉手納町民の要求である基地の整理縮小と静かな夜を返せ」など四つのスローガンが書かれた垂れ幕が―。緑色のハチマキを締めて「統合案断固反対」「われわれの生活をこれ以上踏みにじるな」などと書かれたプラカードを持った老人クラブから子ども会まで町民ら2500人が参加。集会後、町内をデモ行進しました。
同大会実行委員長の宮城篤実町長は、岡田外相の発言について、「沖縄へこれ以上の基地負担をさせない」との総選挙公約に逆行するものとして「統合案は引っ込めてもらいたい」と厳しく批判。「鳩山首相は立派なことを言っているのだから行動して立派な結果を出してもらいたい」と述べ、「この話(統合案)には絶対に乗らない。不退転の決意で統合案を粉砕しよう」と呼びかけると、「そうだ」の掛け声と拍手がおきました。
大会で採択した決議は、岡田外相の発言について「町民に新たな犠牲を強いるものであり、断じて容認できるものではない」と厳しく抗議し、発言の撤回を求めています。
5団体が意見発表。田崎博美町議会議長は、「鳩山政権はアメリカの圧力に屈することなく民意を尊重して対米交渉することを求める」と発言しました。
嘉手納高校生徒会長は、「僕の生まれ育った町に爆音が毎日何回も勝手に割り込んできます。部活中も授業中も友達と話しているときも。普通の静かで穏やかな町で暮らしたい」と語りました。