2009年11月8日(日)「しんぶん赤旗」速報
普天間基地即時閉鎖の意思示す
県内移設反対 21000人
沖縄県宜野湾市で県民大会
沖縄県宜野湾市の米軍普天間基地即時閉鎖と「辺野古への新基地建設と県内移設に反対する県民大会」が8日、同市の海浜公園屋外劇場などで開かれ、21000人が集まりました。米軍機の爆音と墜落の危険で住民の生活を脅かす普天間基地の即時閉鎖・返還を求め、辺野古(同県名護市)など県内に新基地をつくらせない固く強い意思を示しました。
県民大会には、日本共産党の市田忠義書記局長をはじめ、衆参の国会議員5人が参加、壇上で紹介され、盛んな拍手を受けました。
夏日のような日差しのなか、世代を超えて県内外からたくさんの人たちが第一、第二会場を埋め尽くしました。「(鳩山)新内閣に県民の民意に基づいて交渉することを求めて、団結してがんばろう」―。全体の唱和は、日米両政府に届けとばかりに青い空に響き渡りました。
同大会実行委員会共同代表の伊波洋一・宜野湾市長は県民大会の意義を、「戦後64年も続く米軍基地の負担、苦しみと悲しみに終止符を打つ英断を鳩山首相に求める」と強調しました。
翁長雄志・那覇市長(同共同代表)は「私は保守系の政治家だが、県民の心は基地の整理・縮小で一つになれる」と述べ、野国昌春・北谷町長は「住民の米軍基地負担の限界は超えている。普天間基地を嘉手納基地に統合する案は絶対に許されない」と意見表明しました。
日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は、「本気になって、外交交渉をやる気があるのかどうかが鳩山内閣に問われている。(普天間基地の)県内移設を強行するならば今日を上回る大きな県民大会を開き、県民の意思を示そう」と力強く訴えました。それぞれの発言に会場から「そうだ」の声や指笛、大きな拍手が起きました。
沖縄国際大学学生の塩川恵里奈さんが決議案とスローガン案を読み上げ、普天間基地の即時閉鎖・返還と日米地位協定の改定を求めるなどとした決議・スローガンが、盛大な拍手で採択されました。