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2009年11月7日(土)「しんぶん赤旗」

保育格差に不安

最低基準緩和に専門委で批判


 保育制度改悪の詳細設計を議論している保育第1専門委員会(大日向雅美委員長)が6日開かれ、「保育の質の確保・向上」について討議しました。厚生労働省が4日、保育所の施設面積の最低基準について、待機児の多い都市部では国の基準を一時的に下回ることも認める方針を打ち出したことに、発言が集中しました。

 全国2万1千の認可保育所が加入する全国保育協議会の代表は、「“都会の子どもは狭い環境でがまんしろ”というのは違う。この委員会も『地域によって子どもに保障される保育の質が違ってはならない』という前提で議論してきたはずだ」と厳しい抗議の声を上げました。他の委員からも「『政治主導』の名のもとに、専門家による研究会の結論や審議会などでの議論をすっ飛ばし、ある日突然政策が決まってしまう危うさを感じる」などの指摘がありました。

 一方、「地方分権なのだから、『保育の質より量を優先してほしい』という住民が多数なら、そうできるようにすればよい」「待機児解消までの限定的・一時的な措置としてやむを得ない」などと容認する意見も続出しました。



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