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2009年11月4日(水)「しんぶん赤旗」

保育守れ

新制度・「基準」廃止 ノー

みんなでパレード


 「保育所つくって待機児なくそう」「保育の最低基準をなくすな」―3日、東京都内の沿道に、黄色の風車や横断幕を手にした保護者・保育所職員の力強い声が響きました。すべての子どもにゆきとどいた保育を求める大集会が千代田区の日比谷野外音楽堂で開かれ、東京駅までパレード。「保育制度の解体を許さず保育の公的保障の拡充を求める大運動実行委員会」の主催で、全国から2800人が参加しました。


写真

(写真)子どもを連れ、保育の充実を訴えてパレードする保育関係者たち=3日、東京都中央区

 新政権発足後も、厚労省がすすめる直接契約などの保育制度「改革」の具体化がすすんでいます。一方、新政権のもと、「地方分権」の名で保育所最低基準の廃止が検討されています。

 情勢報告した実方伸子全国保育団体連絡会事務局長は、保育・子育て施策前進のため新政権へ声を上げていかなければならない、と力を込めました。当面の課題として、(1)保育制度「改革」反対(2)最低基準緩和ではなく抜本改善させる(3)認可保育所増設による待機児童の早期解消(4)保育所運営費の保育単価を切り下げさせない―をあげました。

 東京都葛飾区在住の女性(38)は、次男(1)の入所先が決まりません。区立や認証保育所、保育ママなどを訪ね歩いた体験を話しました。「区役所では名前すらひかえてもらえなかった。全国2万5千人の(認可保育所)待機児童以外に、多くの私たちのような母子がいる。安心して預けられる保育所が必要」と訴えました。

 黄色い羽のチョウチョにふんし、11人の仲間と拍手をおくったのは、山梨県甲府市内の民間保育園保育士(20)。「同じ思いの人がこんなにいる。保護者と一緒に国会請願署名をさらに集めます」と話しました。

 集会に先立ち、東京・銀座の有楽町マリオン前で、保護者・職員300人が署名宣伝をしました。



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