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2009年11月3日(火)「しんぶん赤旗」

普天間問題

首相の態度は無責任

市田氏批判 公約違反発言を放任


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(写真)記者会見する市田忠義書記局長=2日、国会内

 日本共産党の市田忠義書記局長は2日、国会内で記者会見し、沖縄・普天間基地「移設」問題で、鳩山由紀夫首相が「個々の大臣が何を言おうと、最終的に自分が決断するまでは自由だ」という趣旨の発言をしていることについて、「こんなひどい話はない」と厳しく批判しました。

 市田氏は、普天間基地は、宜野湾市のど真ん中を占め、その周辺に小中学校や病院などがあるという「世界でも例をみないような危険な基地だ」と指摘。「誰が考えても無条件撤去が求められているにもかかわらず、この基地の撤去をめぐって鳩山内閣の態度が右往左往し、公約違反といわれてもしかたない状態に陥っていることはきわめて重大だ」と述べました。

 選挙中、鳩山氏は、普天間基地の「県外移設・国外移設」に言及。連立政権合意でも「沖縄県民の負担軽減の観点から…見直しの方向で臨む」としているにもかかわらず、岡田克也外相は「県外(移設)は選択肢として考えられない」と発言し、北沢俊美防衛相も、「県内移設」容認に転じています。

 市田氏は、自分が選挙中にいった公約や政権合意に反する閣僚の発言を放任し、自分がどう決めるのかについては一向に明確な態度をしめさない首相の態度は許されないと厳しく批判。新政権は、普天間基地の無条件撤去・国外移設を求める対米交渉に、本腰を入れてとりくむべきだと求めました。

 さらに発足して1カ月半の新政権について、「現局面では問題点が目立ってきたというのが特徴だ」と述べ、日本共産党は、「国民の声を生かし、要求を実現させるための論戦をすすめるとともに、問題点をずばりただして、政治を前に進めるための論戦をおおいにやっていきたい」と決意を表明しました。



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