
2009年10月31日(土)「しんぶん赤旗」
シベリア抑留 解決早く
国会で日韓合同集会
戦後、旧ソ連によってシベリアやモンゴルで奴隷労働をさせられた元抑留者でつくる「全国抑留者補償協議会」と「韓国シベリア朔風会」は30日、抑留問題の早期解決を求め、国会内で日韓合同集会を開きました。
朔風会の李炳柱さん(84)は新政権誕生に触れ、「本当の民主主義の花が日本に咲き、両国に本当の信頼関係が生まれることを望みます」と語りました。
日本共産党の吉井英勝衆院議員は「政治を動かしているのは国民の世論」と語り、長期間粘り強く立法運動を進めてきた元抑留者らに敬意を表明。「みなさんの声にこたえて頑張りぬく決意です」とあいさつしました。
集会後、首相官邸を訪れ、鳩山由紀夫首相あての早期解決を求める要望書を小川勝也首相補佐官に手渡しました。要望書は、民主、共産、社民など野党5党が提出してきた「戦後強制抑留者特別措置法」の「早期制定を軸にした政治解決を心より切望している」とのべ、法案を政府として提出し、可決・成立するよう求めています。
同措置法は特別給付金や真相究明、遺骨収集や歴史的継承事業など、総合的な措置を初めて規定しています。