2009年10月31日(土)「しんぶん赤旗」
少数会派44年ぶり出席へ
参院予算委理事会 オブザーバーで
参院予算委員会理事会が30日に開かれ、同理事会への少数会派(10人未満)のオブザーバー出席を認めることを確認しました。少数会派締め出しは1965年以来のもので、委員がいるのに、理事会に出られないという、予算委だけに残っていた「慣例」が44年ぶりに破られることになります。日本共産党の出席は5年ぶりです。
理事会で簗瀬進予算委員長(民主)は、「歴史的な政権交代があり、従来の自民党与党時代の習慣で改めるべきものは改める必要がある」「少数会派を尊重する立場から(共産、社民の)両会派の出席を認めることにしたい」と発言し、民主理事は「賛成」、自公理事は「異議なし」の立場を表明しました。
予算委員会は、国の予算とともに、国政全般の基本問題について各党がそれぞれの政治的立場にもとづき政府の見解をただす最も重要な場であり、同委の民主的運営は、国会全体に大きな影響を与えます。日本共産党はその立場から、理事を出していた時期も含めて、一貫して少数会派の尊重を主張してきました。
今臨時国会でも、召集前の21日に小池晃参院議員団長らが江田五月議長にたいし、文書でオブザーバー参加の実現など少数会派を尊重するよう申し入れ。29日には予算委員である大門実紀史議員が簗瀬委員長に同様の申し入れを行うとともに、参院国対委員長会談で井上哲士国対委員長が各党に働きかけていました。