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2009年10月28日(水)「しんぶん赤旗」

予算委審議たった1日!?

「歴史変える」といいながら

民主質問せず


 民主、社民、国民新の与党3党は27日に国対委員長会談をおこない、臨時国会の衆参予算委員会質疑の日程を両院とも1日ずつとするよう、野党側に提案する方針で一致するとともに、民主からは質問に立たないことを確認しました。

 同日には衆院予算委員会理事懇談会が開催され、日程問題が議題となりました。

 その場で日本共産党の笠井亮議員は、「1日の審議は論外だ」と主張。内政、外交にわたる政府の基本姿勢をただすとともに、国民の暮らしを守る緊急対策をおこなう必要があること、さらに3兆円に上る補正予算の執行停止問題もあり、充実した審議をおこなうよう強く求めました。結局、協議は28日に持ち越しとなりました。

 今回の与党の方針は大きな問題をはらんでいます。前日の26日には、鳩山由紀夫首相が、52分間という異例の長さの所信表明演説をおこない、「今こそ歴史を変える」との意気込みが表明されたばかりです。それなのになぜ、代表質問につづく予算委質疑をしっかりと時間をかけておこなわないのでしょうか。本格的な政権交代後の国民注視の国会で、“いいっぱなし”ですませようとでもいうのでしょうか。

 民主党の山岡賢次国会対策委員長は26日、予算委審議を1日とすることの理由として、「本予算案も補正予算案も(提出が)ない」ことを挙げました。しかし、この間、首相交代後の臨時国会では、補正予算案審議がなくても3日間の日程を取って国政全般に関する審議をおこなってきました。

 ちなみに27日の理事懇では笠井氏が民主の理事にたいし、「野党時代は、お互いに徹底審議を求めて協力してやってきたではないか」と語りかける場面もありました。



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