2009年10月26日(月)「しんぶん赤旗」
アフガンの英兵帰せ
222人戦死「無意味な戦争」
ロンドンで集会・デモ
【ロンドン=小玉純一】「兵士を帰せ」―。アフガニスタン駐留英兵の帰還を求めるデモと集会が24日、ロンドンで行われました。戦争阻止連合などが呼びかけ、主催者発表で1万人、警察発表で5千人が参加しました。
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ベビーカーを押す家族連れ、高齢者夫婦、ダンス音楽を鳴らす若者―。デモ参加者は観光客でにぎわうロンドン中心部を約1時間行進し、「いますぐ兵士を帰せ」と繰り返し唱和しました。北部のリーズなどイングランド各地からも参加がありました。104歳のヘティー・バウアさんは「最高齢の反戦デモ参加者」とメディアで紹介されました。
エンジニアの女性は「敵か味方かが区別つかずにたたかっている。無意味な戦争です。そのために少年たちが死ぬのは心が痛い」と話しました。
デモの終着地、トラファルガー広場での集会では各界代表がアフガン撤退を訴え。英紙のミルン記者は、アフガン内と近隣の政治勢力の交渉による解決を訴えました。
英軍はアフガン南部に9千人が駐留。ブラウン英首相は最近500人の増派を発表しました。これまで英兵222人がアフガンで戦死しました。