2009年10月26日(月)「しんぶん赤旗」
「共同体」構想を議論
東アジアサミット開く
【フアヒン(タイ中部)=井上歩】東南アジア諸国連合(ASEAN)と日中韓、インド、オーストラリア、ニュージーランドの16カ国が参加する第4回東アジアサミット(EAS)が25日、当地で開かれました。共同体構想を含めた東アジアの地域協力などについて活発に意見を交換しました。
会議では将来の地域協力については、鳩山由紀夫首相が「東アジア共同体」構想、オーストラリアのラッド首相が「アジア・太平洋共同体」構想を提唱しました。鳩山首相は「ASEANを中心」に「共同体は長期目標として、開放的、包括的の原則に基づいて具体協力を進めるのが重要」と指摘。米国の関与については明言を避けました。
EAS首脳は、将来の地域協力について引き続き議論していくことで一致しました。
経済対策では、主要20カ国・地域(G20)首脳会議に、アジアの声をいっそう反映させるよう求めていくことで一致しました。
会議では北朝鮮の核問題やミャンマー情勢についても意見交換。6カ国協議の再開を求めること、ミャンマーが全当事者参加の民主的な総選挙を実施することへの支持で一致しました。