2009年10月26日(月)「しんぶん赤旗」
市民に見える行動へ
革新懇の全国交流会終わる
奈良市で開かれていた地域・職場・青年革新懇全国交流会は2日目の25日、分野別に九つの分散会に分かれて各地の経験や教訓を交流し、閉会しました。各分散会は、「新しい政治局面のもとで、革新懇運動を大きく発展させよう」という意気込みのあふれる討論となりました。
職場革新懇の分散会では地域の切実な要求をとりあげた運動が次つぎ報告されました。東京・府中革新懇は、保育所の待機児童問題が深刻になっていることから、講演会を2回開き、保育所問題の連絡会をつくる動きになっていることを紹介。大阪・箕面市の革新懇は、新しい情勢のもとで、後期高齢者医療制度の廃止、深刻な雇用問題の改善へ“市民に見える行動をしよう”と、他団体と協力してパレードにとりくむことを決め、商工会や医師会、老人クラブなど幅広い団体に申し入れていると報告しました。
職場革新懇の分散会で大阪損保革新懇の代表は、新入社員から管理職まで322人の会員を擁し、1年間で三十数人の会員を増やした経験を報告。「損保は平和産業」などの目標を掲げていることが「現在の情勢や職場の仲間の気持ちや要求とマッチし、多くの賛同や共感を得て会員を増やすことができた」と述べました。
青年革新懇の分散会には約60人が参加。青年革新懇をどう広げていくか、率直な議論が交わされました。
労働実態調査に取り組んでいる奈良青年革新懇や「蟹工船」の映画上映会を成功させた茨城青年革新懇の活動とともに、合コンやクリスマス会など、メンバーの要求を出発点にした楽しい取り組みも報告され、青年革新懇のない地域の参加者からは「革新懇のイメージが見えてきた」との声がだされました。