2009年10月25日(日)「しんぶん赤旗」
もう待てない350万人の命
患者ら 肝炎対策基本法成立訴え
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「もう待てない!350万人のいのち。肝炎対策基本法を早期に成立させてください」。薬害肝炎やB型肝炎の訴訟原告の患者、支援者ら約30人は24日、東京都千代田区の有楽町マリオン前で、マイク宣伝と署名活動をしました。「肝炎患者支援のための全国キャンペーン」の一環。
日本の肝炎患者・感染者は350万人以上。多くは注射針・筒連続使用の集団予防接種や輸血、血液製剤の投与など国の責任によって感染。肝硬変・肝がんで年間4万人以上が死亡しています。
全国B型肝炎訴訟東京原告団の石川冬美さん(31)はこの日、名前を明らかにしての活動を決意。「私たちにはもう時間がありません。原告の中には、お金がなくて治療が受けられない人もいます」と話し、医療費助成と治療中の生活支援などを盛り込んだ基本法の成立を訴えました。
薬害肝炎東京原告団代表でC型肝炎患者の浅倉美津子さん(58)は「私たちの裁判は昨年、国と和解し解決しましたが、まだ、多くの肝炎患者が治療を受けられずに苦しんでいます」と指摘。「きちんと生活支援をして治療を受けられれば、1日に120人も死ぬことはありません」とのべ、一日も早い基本法の成立を訴えました。
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