2009年10月24日(土)「しんぶん赤旗」
日本のうたごえ祭典・京都開幕
あすまで
2009年日本のうたごえ祭典・京都が23日開幕し、京都市と城陽市の2会場で合唱発表会が行われました。今年のテーマは「この町に生きるうた」です。
出演者は、色とりどりのTシャツやロングドレスに身を包み、憲法9条を守りたい、人間らしく生きたいという思いを歌に託して熱唱しました。核兵器廃絶への世論が高まる中、原爆をテーマにした作品を選曲した合唱団も多く、前長崎市長の2006年長崎平和宣言を原案にした歌など被爆地からのメッセージが会場に響きました。
発表会の最後に登場した関西合唱団は、ジャズ風にアレンジしたミサ曲と、戦争の記憶を風化させることに抗する混声合唱のための組曲「忘れっぽい人に」(中桐雅夫作詞、外山雄三作曲)から「忘れっぽい人に」を演奏。「戦死した人は何のために、誰のために死んだのか」を問い続ける、と力強く歌いました。
大阪在住の女性(54)は、「今年のテーマは、若い人が希望の持てる社会にしたいという私たちの願いにぴったり。今を良くして未来につなげたい」と語っていました。祭典は25日まで開かれます。