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2009年10月24日(土)「しんぶん赤旗」

公的医療保険求めデモ

米国


写真

(写真)民間保険中心より、公的保険をと訴える市民=22日、ワシントン(西村央撮影)

 【ワシントン=西村央】米医療保険改革法案について上下院での本会議審議に向けて大詰めの調整が進められているなか、公的保険の導入を求める団体が22日、ワシントンでデモ行進しました。

 この日は、公的保険導入に反対する民間医療保険業界の有力な政治活動委員会(PAC)である「米国医療保険計画」(AHIP)がホテルで集会を開催しました。

 AHIPの集会が開かれているホテル前では、政府管掌の保険導入を含む改革を求める連合体「ヘルスケア・ナウ」のリチャード・キルシュ宣伝責任者が「業界は今、1776人ものロビイストを使って、議会工作を進めている」と報告。「工作にはこの3カ月だけでも240万ドル(約2億2000万円)もの資金が使われている」として、こうした献金攻勢をはね返すため、改革を求める運動をさらに強めようと呼びかけました。

 ホテル前では、約500人がデモ行進をしながら、「大手保険会社はもうたくさん」「公的医療保険を」などと訴えました。

 米国では、企業・団体が直接、政治家に献金することが禁止されており、企業・団体はそれぞれPACを設置し、そこが集金し、献金します。


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