2009年10月22日(木)「しんぶん赤旗」
年金記録問題
経験ある職員解雇は逆行
小池議員、全厚生などと懇談
日本共産党の小池晃参議院議員は21日、社会保険庁を解体して発足する日本年金機構にかかわる問題点と年金記録問題解決の方策について、参院議員会館内で全厚生労働組合と自由法曹団神奈川支部から要請を受け懇談しました。
全厚生の飯塚勇委員長は、長妻昭厚労相が来年1月の機構発足を認めたことについて、「民主党の主張と矛盾している。記録問題に関する国の責任があいまいになると反対していた。職員削減にともなう雇用問題も未解決だ。500人程度の職員の行き先が決まっていない。民間への再就職が決まったのは二十数人。経験ある職員の解雇は記録問題解決にも逆行する。このような問題や矛盾を抱えたまま機構発足は許されない」とのべました。
労働者からは「『ねんきん特別便』対応のため任期付き職員を増やして、難しい事案を担当してもらっているが、12月で任期が切れてしまう。経験のある人を確保することこそ必要なのに記録問題解決に逆行する」「記録統合が進まないのにはさまざまな原因があり、その分析をしないまま自公政権のやり方のまま作業をすすめるのはおかしい」など実態と意見が出されました。
小池氏は「今のやり方では、『本来受け取るべき年金をただちに支払う』という課題はどんどん先送りされてしまう。今年末の社保庁解体も、国の責任放棄であり許されない。国民の立場にたった解決のため、力をつくしたい」と述べました。