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2009年10月21日(水)「しんぶん赤旗」

核、25年まで大幅削減

核軍縮国際委の会合が閉幕


 来年5月の核不拡散条約(NPT)再検討会議を前に、核兵器廃絶にむけた道筋について提言をまとめている「核不拡散・核軍縮に関する国際委員会」(ICNND、共同議長=川口順子元外相、エバンズ元豪外相)の広島会合が20日、終了しました。

 川口、エバンズ両共同議長は、会合終了後の記者会見で、核廃絶に向けた期間設定について、2012年までを短期、25年までを中期、それ以降を長期と3段階に分け、中期計画で大幅な核兵器を削減し、25年以降にゼロにむかう道筋となることを説明。しかし、25年までに削減する数については明らかにしませんでした。

 また、初期段階(12年まで)での個別的な課題について、(1)米ロ両国に、戦略兵器削減交渉の早期妥結とすべての核兵器削減にむけた交渉を進めることをよびかける(2)核保有国に「保有の目的は自国と同盟国への核使用の抑止」と宣言してもらう(3)包括的核実験禁止条約(CTBT)の発効(4)兵器用核分裂物質生産禁止(カットオフ)条約(FMCT)交渉の終結(5)NPT未加盟国の同体制への参加―などを盛り込んでいます。

 核兵器の先制不使用については、中期計画の25年までに実現となりました。核抑止についても、川口共同議長は、「25年以降に抑止力を正当化しないですむ軍事的条件をつくりあげる」として、早期の目標には入れないことを表明しました。

 提言の最終文書は11月中旬にまとめられる見通し。報告書という形で、来年1月に発表される予定です。



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