2009年10月20日(火)「しんぶん赤旗」
沖縄・泡瀬干潟
恒久的な護岸建設進む
赤嶺議員、中止求める
沖縄市の泡瀬干潟埋め立て・開発事業で、現在でも今までの工事の延長で恒久的な護岸建設が進められていることが19日、分かりました。日本共産党沖縄県委員会の事業中止・撤回を求める申し入れのなかで内閣府沖縄総合事務局が認めました。
申し入れで日本共産党の嘉陽宗儀県議団長が護岸建設について、これまでの延長の工事が進められているのではないかと質問。川崎俊正港湾計画課長が「はい。その通りです」と認めました。
同事務局によると、名目は台風などで波風が立ち壊れないための応急補強工事。しかし、恒久的な護岸建設の一部でもあります。工事は11月末まで。川崎課長は「大臣から護岸建設中止の指示はきていない」「(応急のものと恒久のもの)明確な区分が難しい。分け難い」などとしました。
泡瀬干潟を埋め立てる事業は二つの区域(1区は着工済み、2区は未着工)に分けて行われる計画。前原誠司沖縄担当相は事業の「1区中断、2区中止」を明言しています。今月15日には、福岡高裁が事業への公金支出差し止めを命じました。
赤嶺政賢衆院議員は「司法判断で中止せよと言われている。県民から見れば工事が続いている。恒久的な護岸建設につながる工事の一環。直ちにやめるべきではないか」と求めました。